第01章:状態のあるアプリって何だろう 🧵
これまで作ってきたAPIは、リクエストを受けて、処理して、返す形が中心でした。
でもアプリが少し育つと、「前の状態を覚えておきたい」場面が出てきます。
この章では、Durable Objectsに入る前の考え方をゆっくり整理します 😊
1. StatelessなAPIのイメージ 🧾
普通のWorkers APIは、こんな動きが得意です。

リクエストが来る
↓
必要な処理をする
↓
レスポンスを返す
この形はシンプルで速いです。
天気API、検索API、フォーム送信APIなどにはかなり向いています。
ただし、API自身が「今この部屋に誰がいるか」を覚えるのは得意ではありません。
2. Statefulなアプリの例 💬
状態を持つアプリには、こんなものがあります。

- チャット部屋
- 共同編集メモ
- オンラインゲームの部屋
- ライブ投票
- AIチャットの進行状況
どれも「今どうなっているか」が大切です。
メッセージの順番、参加者、編集中の本文、処理中のAIジョブなどを扱います。
3. Durable Objectsの役割 🧵
Durable Objectsは、特定のIDにひもづく状態管理役を作れるCloudflareの機能です。
たとえば room-123 という部屋なら、その部屋の担当DOに処理を集められます。

React
↓
Worker API
↓
Durable Object: room-123
同じ部屋の処理が1か所に集まると、状態を扱いやすくなります。
4. 何でもDOにするわけではない 🧭
Durable Objectsは便利ですが、何でも入れる場所ではありません。

軽い設定 → KV
表データ → D1
ファイル → R2
同じIDの状態管理 → Durable Objects
「同時に触られる状態を1か所で管理したい」ときに、DOが候補になります。
5. 章末チェック ✅
- stateless APIのイメージが分かる
- stateful appが必要になる場面が分かる
- Durable ObjectsはIDごとの状態管理役だと分かる
- Workerを入口にしてDOへ渡す構成が分かる
- DOを使いすぎない意識を持てる
この章で覚える一言はこれです。
Durable Objectsは、“同じ部屋の状態”を1か所に集めるための仕組みです 🧵