第01章:Cloudflareで静的サイトを出すってどういうこと? ☁️
※この章は、2026年4月16日時点の Cloudflare 公式ドキュメントと関連公式情報をもとに整理しています。Cloudflare では 2026 年時点でも、静的公開の入口として Workers Static Assets、Pages、workers.dev、Workers AI まわりの導線がしっかり整っています。(Cloudflare Docs)
この章のゴール 🎯
この章のゴールは、Cloudflare の中でよく出てくる「静的ファイルを見せる」「Worker で処理を動かす」「Pages で公開する」の3つを、まずはざっくり区別できるようになることです。Cloudflare Workers は静的アセット配信、API、AI 推論まで同じ大きな土台で扱えますし、Pages は Git 連携や Direct Upload でサイトを公開しやすい入口になっています。(Cloudflare Docs)
1. まずは超ざっくり結論から 🌈
Cloudflare で静的サイトを出す、というのは、HTML・CSS・JavaScript・画像のような「できあがったファイル」を Cloudflare のネットワーク上から見せることです。しかも今の Cloudflare は、静的ファイルだけを置く場所ではなく、そのすぐ横に API や認証や AI 機能まで足していけるのが大きな強みです。Workers の公式トップでも、静的アセット配信、バックエンド、AI 推論が並んで案内されています。(Cloudflare Docs)
ここで大事なのは、「静的サイト」と「動く処理」は完全に別世界ではない、ということです 😊 Cloudflare では、静的ファイルを出すだけの小さなサイトから始めて、あとから同じ基盤の上にフォーム送信、検索、会員向け表示、AI 要約などを足していきやすいです。Pages Functions はサーバーを別に立てずに動的機能を追加でき、Workers AI は Workers や Pages から呼び出せます。(Cloudflare Docs)
2. 「静的」と「動的」をやさしく分けよう 🍰🧠

静的というのは、あらかじめ作っておいたファイルをそのまま返すイメージです。
たとえば、index.html、style.css、app.js、profile.jpg があって、アクセスした人にその内容を見せるだけなら、かなり静的サイトっぽいです。Cloudflare の Static Assets も、HTML、CSS、画像などのファイルを Worker の一部としてアップロードして、ブラウザへ配信する仕組みとして説明されています。(Cloudflare Docs)
動的というのは、アクセスのたびに何か判断したり、計算したり、データを読んだりして返すイメージです。 たとえば「お問い合わせ送信を受ける」「ログイン状態で表示を変える」「AI で本文を3行要約する」みたいなものです。Cloudflare では、その役を主に Workers や Pages Functions が担当します。Pages Functions は Cloudflare Workers 上で動くサーバー側コードとして案内されています。(Cloudflare Docs)
3. 第1章でつかむべき3人組 👥☁️

3-1. Workers Static Assets 📦
Workers Static Assets は、静的ファイルと Worker のコードをまとめて 1 回でデプロイできる仕組みです。Cloudflare 公式でも、プロジェクトをデプロイすると Worker のコードと静的アセットが「ひとまとまりの unit」として配置され、静的ホスティング・カスタムロジック・グローバルキャッシュを組み合わせて動くと説明されています。(Cloudflare Docs)
つまり、気持ちとしては 「HTML を置く場所」と「ちょっとした処理を書く場所」が、かなり近い距離にある感じです 😊 この教材でまず体験したいのは、まさにこの感覚です。
3-2. Workers 🛠️
Workers は、リクエストが来たときにコードを実行して返事をする仕組みです。公式トップでは、フロントエンド向けの静的アセット配信、バックエンド向けの API、そして Workers AI による AI 推論まで、かなり広い用途が並んでいます。なので、「Worker = API 専用」と思い込まないのが大事です。(Cloudflare Docs)
3-3. Pages 🏡
Pages は、Git 連携や Direct Upload でサイトを公開しやすい入口です。Cloudflare 公式では、Pages はフルスタックアプリを Cloudflare のグローバルネットワークへ即時デプロイできる仕組みとして案内されていて、Git プロバイダ接続、Direct Upload、C3 からの作成に対応しています。さらに、必要なら Pages Functions で動的機能も足せます。(Cloudflare Docs)
4. まずは頭の中にこの絵を作ろう 🗺️✨

ブラウザで URL を開くと、ざっくりこんな流れを想像するとわかりやすいです。
- まず Cloudflare 側がリクエストを受け取る 🌍
- その URL に対して静的ファイルを返せるなら、HTML や CSS や画像を返す 📄🖼️
- もし条件分岐やデータ処理が必要なら、Worker や Pages Functions が動く ⚙️
- その結果を、世界中に広がる Cloudflare のネットワークから近い場所で返してくれる 🚀
Workers は静的アセット配信と API の両方を扱え、Pages も動的機能を足せるので、「静的サイト」と「アプリ」の境目が昔よりずっとなめらかです。(Cloudflare Docs)
5. たとえ話でイメージしよう 🏪📮🤖

プロフィールサイトを「小さなお店」にたとえると、かなりわかりやすいです。
- 店頭に並んでいるチラシやポスター
→
HTML、CSS、画像みたいな静的ファイル 📄 - レジの人が質問に答える
→
WorkerやPages Functionsの動的処理 🙋 - お客さんが「この店の説明を3行で教えて」と聞く
→
Workers AIの出番 🤖 - お店の中を自然文で探せる
→
AI Searchの出番 🔎
Cloudflare は、Workers AI を Workers・Pages・API から呼べるようにしていて、AI Gateway でログ・キャッシュ・レート制限・リトライ・モデル切り替えも扱えます。さらに Vectorize はベクトルデータベース、AI Search は Web サイトや非構造データを継続的に索引化して自然言語で検索できるマネージドサービスです。(Cloudflare Docs)
6. この教材で最初に扱う公開先は workers.dev です 🔗🌟
Cloudflare Workers には workers.dev サブドメインが用意されていて、独自ドメインをまだつないでいなくても、まず公開確認を始めやすいです。公式でも「独自ドメインを先にオンボードしなくても素早く始められる」と説明されています。(Cloudflare Docs)
ただし、workers.dev は学習や個人用途の入口として便利ですが、公式では本番運用には Workers route や Custom Domain が推奨されています。なので教材でも、最初は workers.dev で達成感を得て、そのあと独自ドメインへ進む流れが自然です。(Cloudflare Docs)
7. 2026年の見方では「まず何を選ぶの?」問題 🧭
今の Cloudflare では、静的公開の学習導線として Workers Static Assets がかなり前面に出ています。公式の Static Assets ページでも、React SPA を API Worker と一緒に作る入口として Cloudflare Vite plugin を案内しています。しかも、旧 Workers Sites は Wrangler v4 で非推奨になっていて、新規プロジェクトでは使わないよう案内されています。(developers.cloudflare.com)
また、Cloudflare 自身が「Wrangler と Vite のどちらを使うか」の比較ガイドを出していて、API やバックエンド寄りなら Wrangler、React などのフロント寄りなら Cloudflare Vite plugin が向いていると案内しています。React 学習を少し混ぜるこの教材との相性もかなり良いです。(Cloudflare Docs)
8. VS Code と GitHub Copilot をどう絡めると学びやすい? 🤖💬
2026年時点では、VS Code は GitHub Copilot Chat をビルトインで持っていて、新規ユーザーは追加インストールなしでチャット、補完、エージェント機能を使い始められます。さらに Cloudflare 公式も、Workers アプリを VS Code や Codex などのエディタ/エージェントからプロンプトで作っていく導線を用意しています。(Visual Studio Code)
GitHub 側でも、リポジトリのルートに .github/copilot-instructions.md を置いて、自然文のルールを Markdown で書く方法が公式に案内されています。つまり、この教材では Copilot に「Cloudflare 用の説明役」になってもらう設計がかなりしやすいです。たとえば「この wrangler.jsonc を小学生向けに説明して」「この Worker は静的と動的のどっち寄り?」みたいな聞き方がとても相性いいです。(GitHub Docs)
9. Cloudflare は“ただの公開先”ではなく、“育つ足場”でもある 🌱☁️

この章でぜひ持って帰ってほしい感覚は、 Cloudflare は HTML を置いて終わりの場所ではなく、少しずつ機能を育てていける場所 ということです。
最初は静的サイトでも、あとからこんなふうに広げられます。
- お問い合わせ送信を受ける → Workers / Pages Functions 📬
- 簡単な API を作る → Workers 🔌
- サイト内容を AI に要約させる → Workers AI 🤖
- サイト内を自然文検索できるようにする → AI Search 🔎
- AI 利用のログや制御をまとめる → AI Gateway 📊
- 検索精度を上げるために埋め込み検索を使う → Vectorize 🧠
これらは別会社の別製品をムリヤリつなぐ感じではなく、Cloudflare の開発プラットフォームの中で横につながっています。(Cloudflare Docs)
10. この章のメイン演習 ✍️🎨

では、1ページのプロフィールサイトを頭に思い浮かべて、次の3色で色分けしてみましょう。
色分けルール 🌈
- 青 = 静的ファイル
- オレンジ = 動的処理
- 紫 = 将来 AI で足せそうな部分
例:プロフィールサイトの部品
- 自己紹介文
- 趣味の写真
- ヘッダー画像
- 「お問い合わせを送る」ボタン
- 「このページを3行で要約」ボタン
- 「このサイト内を質問で検索」ボックス
模範イメージ 🪄
- 自己紹介文 → 青
- 趣味の写真 → 青
- ヘッダー画像 → 青
- お問い合わせ送信 → オレンジ
- 3行要約 → 紫
- 自然文検索 → 紫
この演習の目的は、「ファイルとして置く部分」と「その場で動く部分」を分けて考えるクセをつけることです。Cloudflare ではこの2つが同じ土台でかなり近く扱えるので、最初にここが見えると後の章がすごくラクになります。(Cloudflare Docs)
11. よくある勘違いをここで直そう 🚧
勘違い1:Pages は静的サイト専用?
いいえ、Pages Functions を使えば動的機能を入れられます。Cloudflare 公式でも、Functions は専用サーバーなしで動的機能を追加する方法として案内されています。(Cloudflare Docs)
勘違い2:Worker は API 専用?
いいえ、Workers は静的アセット配信も案内されていて、Static Assets と組み合わせることでフロント寄りの用途にも使えます。(Cloudflare Docs)
勘違い3:workers.dev のまま本番でも大丈夫?
学習や個人用途の入口としては便利ですが、公式は本番では route や custom domain を推奨しています。(Cloudflare Docs)
勘違い4:昔見た Workers Sites を使えばいい?
今は新規プロジェクトでは使いません。Workers Sites は非推奨で、Static Assets を使うのが公式案内です。(Cloudflare Docs)
12. この章のミニまとめ 🧾✨
この章で覚えるべきことは、まずこの4つです。
- 静的サイトは、できあがった HTML・CSS・JS・画像を見せるもの 📄
- Worker / Pages Functions は、その場で処理して返すもの ⚙️
- Cloudflare Pages は公開しやすい入口、Workers Static Assets は静的と処理を一体で出しやすい方法 📦
- Cloudflare は公開だけで終わらず、AI まで横に伸ばせる土台 になっている 🤖✨ (Cloudflare Docs)
13. ミニクイズで確認しよう 📝🎉
Q1. index.html や画像ファイルは、静的と動的のどちら?
A. 静的です 📄
Q2. フォーム送信や API の返答は、どちら寄り? A. 動的です ⚙️
Q3. Git 連携や Direct Upload で公開しやすい Cloudflare の入口は? A. Pages です 🏡 (Cloudflare Docs)
Q4. workers.dev は何に向いている?
A. 最初の公開確認や学習の入口です。長く使う本番は custom domain や route が基本です。(Cloudflare Docs)
Q5. 「ページを3行で要約する」機能は何と相性がよい? A. Workers AI です 🤖 (Cloudflare Docs)
14. 次章へのつなぎ 🌍➡️
第1章が終わった時点では、まだコードを書けなくて大丈夫です 😊 大事なのは、
- URL を開くと何が起きるのか
- どこまでが静的ファイルなのか
- どこからが Worker の仕事なのか
- Pages と Workers をどう見分けるのか
この地図が頭に入っていることです。
次の章では、この地図をさらにやさしくするために、ドメイン・DNS・HTTPS・CDN・キャッシュ・Edge という言葉を、「難しい用語」ではなく「公開の流れの登場人物」として整理していきます 🌈📡
必要なら続けて、このまま同じトーンで 「第2章 Web公開の超基礎をやさしく整理しよう 🌍」 も作れます。